航空関連用語集
Aspect Ratio (アスペクト・レシオ)
アスペクト比、縦横比
翼の細長さを示す値で、翼幅を翼弦長の平均値で割った値。したがってグライダーの翼のように細長い翼では、アスペクト比は大きくなる。この値は、翼弦長が一定の翼、すなわち矩形翼のような翼では、翼幅を翼弦長で割って求められるが、一般の翼では翼弦長が翼幅方向に変化するので、下式を用いて求めている
アスペクト比=(翼幅)2/翼面積
翼の空力的特性は、主に翼の断面形とアスペクト比によって変化し、アスペクト比を大きくするほど誘導抗力が小さくなり、したがって揚抗比が増加するとともに、迎え角の変化による揚力係数の変化も増加する。さらにアスペクト比を大きくすることによって翼弦長が小さくなり、したがって風圧中心の絶対的な移動量が小さくなる。以上のことは、性能・安定上は有利に作用するが、逆に翼が細長くなることによって強度・構造的には不利になる
飛行機の設計に当たっては、これらの相反する条件をにらみ合わせて、アスペクト比が決定される。輸送機のように、一般的に航続性能が重視される場合は、アスペクト比を大きくするのがふつうである
なお、おもな旅客機の主翼のアスペクト比は、
737-400 9.17
747-400 6.96
777 8.69
エアバスA310 8.80
ダグラスMD-11 6.70