夢は一緒に追えるけど
夢なら一緒に追えますが、幻は一緒になって追ってはあげられません・・

- 僕には学歴が無いけど、チャンスが与えられている以上JALとANAの自社養成にトライします
- エアラインの自社養成にトライしてダメなら航大を狙います
- それでもダメなら、お金が無いから奨学金制度のあるスクールを探します
20代前半の相談者のほとんどは、みんな口を揃えてこう言います
JALやANAの採用担当者を見くびってはいませんか?
C制度採用から自社養成コースに入った方たちの学歴や活動歴を見てみてください。○○大、○○大・・○○部主将、○○首席・・。採用担当者が学歴や活動歴を見るのは、その方たちが過去に全てを犠牲にするほどの努力をした経験があるかどうかで「ひとつ事」に当たることができる人間かどうかを見たり、頂点に上り詰めるだけの資質があるかどうかの重要な判断材料にするためであって、単にブランドが欲しいわけではないのです。私も過去に上場会社の人事部経験があるから分かります
過去にしなかった努力は、「やっぱりパイロットになりたい」と思いついたときから1年や2年では埋められるものではないのです
1番の人・・あなたは何かを犠牲にするほどの努力をしたことがありますか?なぜ現状があるのですか?胸に手を当てて考えてみてください。・・残念ながら誰にでもチャンス が与えられているわけではないのです
1番の答え方をする人は大概2番の答えを用意しています。航大から順風満帆、JALやANAのコクピットに辿り着いた方の学歴や活動歴も上記と同じようなものです。中には学歴や活動歴がそうでもないように見える方もいますが、その方たちは運良く上記の方たちのような特別な人から感化を受けて、同じような努力をする必要を知り得た方たちです。そういう方たちは概して寛大なので「あなたにもできる」「努力次第です」と楽しそうに語りかけてくれますが、これは自分たちを基準にしているから、また、自分たちがそのポジションを勝ち得ているからこそ言える言葉なのです
2番の人・・「ダメなら」という考えでは航大には入れないのです
行き着く答えが3番です。お金が無いのであればお金を作る努力をすべきです。身を粉にして働くのも努力ですし、親族を説得するのも努力です。親族に夢を打ち明けるには大変な勇気が要りますよね。ところが、実績もなし、努力をした過去もなし、努力する気もなし。いったい、あなたの何を見て人は奨学金を与えるのですか?顔つきですか?態度ですか?自家用ライセンスすら自費で取得する姿勢もないのに?航大受験をする人の中には、自費で自家用ライセンスだけでも取得して臨む人が大勢いるのです。しかもそのライセンスはただ取得しただけではなく、知識や技能を伴ったライセンスです
3番の人・・もう一度、考え直してみたほうがいいのではないでしょうか
で?ダメならやめますか?
なら、そういう方はすぐにでも諦めたほうがいいのではないでしょうか。そういうあなたの追っているのは「幻」です
それでも、「夢」としてエアラインパイロットを目指す人のために存在するのがB制度採用なのです。自費で努力をして知識と技能を高めた人たちだけに与えられるチャンスです
- えっ?600万円も掛かるんですか?お金の無い人間はパイロットになるなって言うことですか?
- 他校では断然安いので他校に行きます
- 200万円でエアライン受験ができるって聞いて他校で全額払い込んでしまいました。いまさら・・
20代後半の方はこんなことをよく口にして去っていきます
被害妄想も大概にしてください
「お金が無い人はパイロットになるな」と受け取るのではなく、「お金を貯める(何かを犠牲にする)努力をしない人にはその資格はありません」と解して欲しいのです。ここで掛かってくるお金は、C制度採用不適格者(気が付いたときには遅かった人)が適格者になるべく支払う代償と捉えるべきなのです。過去にできなかった努力を、ここですべきなのです
1番の人・・これが理解できないようでしたら、あなたにはこの時点で適性がないと言わざるを得ません
2番の答えはそれに引き続く反応です。どうぞ、ご自由に
FAA Private Airplane Single Land、FAA Private Airplane Multi Land、FAA Instrument Rating Airplane、総飛行時間180時間。ただライセンスを取得して飛行時間を満たすだけ、習得技能も自家用標準程度でいいのなら、適当なインストラクターを付けてもらうことができるところへ行って300万円400万円で訓練を受けてくればいいでしょう
しかし、皆さんが目指すのは毎年競争率何十倍にもなる採用試験です。適当なインストラクターからの習得技能では通りません。業界は狭いのです。加えて、採用担当者は長い期間その地位にある採用のプロフェッショナルです。訓練校名、ログブックに記される訓練内容とインストラクター名で習得水準など分かってしまいます。訓練時間単価は機体使用料よりもむしろインストラクターの質を表しています。経験豊かな質のいいインストラクターには訓練校は高い報酬を支払わねばなりませんから訓練時間単価も高くなるのです(日本国内訓練校では違う要因ですが・・)。多くの訓練校はそれを避けるために安くて経験の浅いインストラクターやフリーランスのインストラクターを使うのです。それでも価格で決めるということは、あなたに代償の覚悟がないということに等しいと言えます。あるいは、どんなインストラクターであっても自分の努力で何とかなると考えているのでしょうか
2番の人・・自分だけは大丈夫、人はどうあれ自分の判断は正しい、という思い込みはHazardous Attitudeです
3番の答えをする方は本当にお気の毒です。でも、そこで「いまさら・・」と言って不本意なスクールに甘んじること自体、エアラインパイロットになるという情熱がそこまでだったということです。中途解約ができない旨の記載のある契約書は取り消すことができるのですから、適切な手段を講じて取り戻すべきです。その時点でもう一度考えてみることです。本当にエアラインパイロットになりたいのか?
3番の人・・あなたの情熱はその程度のものだったのです
で?どうするのですか?
迷っている間に時間が経過し、実現可能性のあったはずの「夢」はただの「幻」になってしまうのです
今始めなければ、1年後も2年後も、5年経っても始められないことになるのに・・
「私も、夢ならどこまでも一緒に追ってあげられます。が、幻は・・一緒になって追ってはあげられません」

「幻」は掴もうとしても空を切って消えてしまう霞のようなものですが、「夢」は違います。「夢見たことは実現できる」という言葉がありますが、夢は別の形で花を咲かせることができるのです
エアラインのB制度採用を目指して、レベルの高いインストラクターの下で学習と訓練に取り組めば、FAAの事業用ライセンス取得適格の総飛行時間250時間まではあと少しです。B制度採用適格のライセンス取得後、クロスカントリーやインストラクションを交えて技能を高めていけばFAA事業用ライセンス→フライトインストラクター資格まではそれほど苦労を要しません。もちろんこれは自家用ライセンスの訓練段階で、知識と技能を高めた人たちのみに当てはまることで、どこで訓練を受けても同じというわけにはいきません
インストラクターになるのも易しくはありません。労働ビザの取得が難しいからです。しかし、そのスクールに日本人雇用の実績があり、その必要性が本当に認められれば当局は申請を受理するのです。そのためには当該スクールで訓練を修了し、スクールの求める知識および技能レベルを身に付け、スクールのカンパニーチェックにパスしなければなりませんが、実現の可能性は日本での就業チャンスより高いと言えます。年齢の制限などありません。(以上は私たちのハワイ訓練校Hawaii Flight AcademyおよびMauna Loa Helicopters両校について言えます)
晴れてインストラクターとなれば、今度は訓練生の支払う訓練費から報酬をもらい、飛行時間を積み上げていくことができるのです。私たちの訓練校のようなしっかりしたスクールであれば、実績が確かなものになればBig Jobに応募するための推薦状も書いてくれるようになるのです。米国での就業年数が一定基準をクリアすればグリーンカードを手にする日もやってくるでしょう。米国各地を渡るツアーパイロットになるのもいいですし、その飛行経験を引っさげ有資格者としてもう一度日本のエアラインを受験することだって可能です
「夢」は形を変えてでも追いかけていけるものであるべきです。形は変わらないけれど掴めない「幻」とは違うのです
あなたは、それでも、安易な幻想や甘い勧誘に流されて、夢の続きを描けないスクールに行くのですか?
「一緒に夢を追いかけませんか?」
Mauna Loa Pilot Academy
校長 岩見 一