事業用パイロット免許の取得について
校長のつぶやき 4
「まだ18才なんですね。どうしてもと言うなら自家用だけ取ってみてはどうですか?せめて大学を卒業してから考えても遅くはないですよ。できれば計器飛行証明を取得したうえで、航大を目指してください」
「アレレレ、勉強嫌いなんだあ、そりゃ困った・・・」
「30才ですか・・・今のお仕事、頑張れないですか」
「それで儲けて、自家用飛行機を買えれば最高ですけど」
「エッ、辞めてきちゃったの・・・!?」
「何ですって、 スクールが就職を保証!?」
「だったらその保証書を強制執行権付きの公正証書にしてもらってください、絶対!」
「もう全部払っちゃったの・・・渡航してないんだったら法律相談に行って中途解約訴訟を起こして返金してもらってください」
エアラインの職業パイロットを目指す方からのご相談に対して、私が返す言葉です
「自分で空を飛ぶのが夢」「自由に空を飛びたい」「○○を見返してやりたいから・・・」「年収○千万を手に入れてやる」など、よく観るテレビドラマの“パイロットのタマゴ”達。夜な夜な遊びまわりながらも朝になると制服に身を固め、最敬礼をして離陸する姿は滑稽そのもの。私の知っているエアラインの方達とは大違いです。こんなラインパイロットを目指して巨額の訓練費を出している方、あるいはそんなご子息のためにお金を捻出されている親御さんがいらっしゃるとしたら、即刻お止めになることをお勧めします
「自分で、自由に空を飛びたい」のなら簡単です。アメリカへ行って、適当な飛行場のフライトスクールに入れば良いだけです。まずは50時間ほど飛んで、お金にして100万円も掛ければ自家用飛行機の免許は取れます。そしてお気に入りの機体を借りて、好きなところへ飛んでいけばイイんです。それこそお金に余裕があれば、自家用機を買ってもよし、飽きたら売るのもそれもよし。飛行機をクルマに毛(羽根)が生えたモノと考えてはいかがでしょうか。クルマの免許を取るのに「絶対、タクシー運転手になってやるう!」なんて言わないでしょう。アロハを着て、笑いながら訓練を受ければいいんです
一方で、ヘリコプターのパイロットはどうでしょう?日本での就職を目指すとなると飛行機の場合と同じで、努力もなしに、最初から華々しいゴールなんて想像しないで下さい。ドクターヘリが全国配備になるとは言っても、適切な経路をたどって最初から明確な目的をもってピンポイントで就業先の的を絞らないとすぐにキャリアに傷がついてしまいます。さらに飛行機のフライトスクールと違ってヘリコプターの訓練を専門にしている良質なフライトスクールを見つけるのは容易ではありません。だから、まずは気軽に考えてみることが大切なんです。「就職がダメだったら、好きなときに娯楽で飛べばいいや」と。