事業用パイロット免許の取得について
校長のつぶやき 2
飛行機のパイロット免許の取得を目指す若者の多くが、最初に大きな航空会社の国際線のエアラインの機長を目指し、自分の夢の途方もなさに気づいて国内の旅客便の機長に目標を変更し、その就職口の狭さに直面した段階で、調査、空撮、ツアー何でもいいから小さな航空会社にターゲットを移し、実はそれになるには飛行時間や資格種類の問題があることに愕然とし、様々な免許取得の為にさらにお金を費やしている間に、お金が尽き、やる気も失せ、海外に目を向けてみようと思い至ったときには時遅し。空を楽しむ術を身に付ける精神的余裕もなく、副次的に身に付くはずであった英語力も、広い人間関係も得ることができずに、空の世界から退いていきます
これはヘリコプターのパイロット免許の取得を目指す若者にも同様のことが言えて、○○飛行隊に入るにはそもそも適性試験に合格することが必要で、運航会社でパイロットとして採用されるためには、適切な免許を正しい順番で取得していないとお金の無駄で終わってしまうことを思い知らされ、さらに、こんなことなら海外での訓練との組み合わせでもよかったことに気づいたときには・・・
もちろん、最初に大きな夢を抱いてエアラインのパイロットになろうとする、その気持ちを最初から否定するつもりはまったくないのだけれど、それでも、訓練生には進路変更する覚悟が必要なんですよね。当然、フライトスクールやパイロットスクール側にも、途中でゴール変更を促す責任がある。なぜって、自家用免許の訓練段階で、その訓練生がその後も訓練を続けていけるかどうか、教えている側には分かるはずなんだから。その道が、その訓練生にとって、経済的に、あるいは環境的に極めて困難であると判断したときに、他の道にいざなってあげられるような提案を用意しておくことは、多大な訓練費を費やさせるスクールの責務ではないんだろうか。おいしそうな話をちらつかせて訓練費を支払わせてしまった後は、そもそも自己責任ですよ、って・・・そりゃないでしょ?
じゃ、どんな目的を持って、どんな姿勢でフライトスクールに入れって言うのか。まずは、気楽に先を見通してみることです。将来どんな風になりたくて、今何が必要で、仮に成就しなかったときのために副次的に得られるものがあるのかどうか。訓練施設のロケーションはどうか、そこで他に何か発見できそうか、人との出会いはどうか。そこまで見渡した上で、講習内容はどうか、どんなテキストを使用するのか、受講料はいくらか、全額一括納金なのか、中途解約制度には適合しているか
多くのパイロット志望者はこれをやらないんですよね。これらのことを考えないと、中途解約制度のこととか、副次的な成果物のことがスッポリ頭から抜け落ちてしまって、後々になって「今さらやめらんないですよ~」ってなっちゃうんです。最初から職業パイロットになろうと考えるのは、目標がはっきりしていてとてもいいこと、大賛成です。でも、その手前のフライトインストラクターになりたい、とか、フライトインストラクターになれないまでもいつでもレンタルして飛べるようになってみたい、とか、うまくすれば職業パイロットになろう、など考えて、とりあえず自家用免許を取ってみようと思うことも大切なことなんです。間違っても最初に「事業用免許取得あるのみ!」なんて考えないこと
心の重荷になるような訓練は避けてほしいですね